図書館の仕事が合わないと今頃気付いた話
図書館の仕事のイメージって
カウンターに座ってピピッと読み取って貸出返却してて楽そうって思われていることが多いです。
あー!でも違うんです。
もちろん貸出返却大事なんです。気を遣います。利用者の方と直接顔を合わすところだしここで図書館の印象が決まります。
それに意外とトラブルがあります。
借りた人「督促の連絡きましたけど返したはずです!絶対返しました!」
図書館の人「データでは返されていないことになってるんですよ、ご確認を」
後日、借りた人「友達の家にありましたーてへ!」なんてことはザラ。
辞書は禁帯出本なので貸すことはできないのですが、
「頼む!今日だけ特別に貸してくれ!」とか。
働いているのは大学の図書館なのでそういったトラブルは頻繁ではないです。
公共図書館は本当大変だと思います。
私が合わなかったのはとにかく仕事が細かいってこと。
普段は学術雑誌にまつわることほとんどを担当しています。
雑誌の購入から支払いから、目録作成から製本作業から雑誌の所蔵統計からまあいろんなことがあります。
全部細かいです。
雑誌って「1月号」「2月号」などの他に、1巻3号通号100号のような表記があります。単に1号だったり、通号100号だけだったりする場合もあります。年表示も西暦だったり元号だったり。
新しく雑誌が入ったら、必ずこれらの年や巻号を入力します。このデータは間違えることは許されません。
なぜなら「この雑誌を何年の何巻何号から何巻何号まで持っている」というデータとして学内だけではなく他の大学図書館からも検索されるからなのです。必要としている人に間違ったデータを提供するわけにいかないですよね。
しかし字が細かい上に、雑誌によって書いてある場所が違うし、あーすみません😥たまに間違えちゃいます…
購読している雑誌がいつもと違う増刊号が出れば、書店に注文しなければならない(時々チェックしておくのです。書店の人は教えてくれません)、
学会があれば学会の講演要旨集を購入する手続きを取らねばならない、あ、そうだそろそろあの学会に年間講読料を払わなければ!(請求書送ってくれるところはいいけれど、こちらから言わないとダメな学会があり笑)、5年保存の雑誌の5年目が来たからデータ消して捨てなくてはーと毎日細かいです!
もちろんメモってあるしタスクで書いてあるけれど、あれこれやっているともうわけわかんなくなってしまうのです。
360度の視界を必要とするような感じで常にあちこちにアンテナ張ってないとできないのですね。
そういうのが得意な人はたくさんいて、私は残念ながらそうではないと。
この仕事が好きだと思い込んで、なんとかやろうとしていたけれどできなかったのです。
何しろ数を数えるのが苦手で(ちょっと頭おかしいのかな)数を数えてなんぼみたいな仕事でもあるのでやめる決意をして本当に良かったです。
しかし図書館の仕事では最も得意とするのがありまして、「レファレンス」といって
「こういう資料を探している」「◯◯について調べたい」という利用者からの質問に答えるのがとても得意でした。ばっちりあった資料を提供するのが本当快感です。
ある意味これからフリーでやる仕事は、レファレンスに近いのかもしれないなと思います。
図書館の仕事もあと少し、なるべく頑張ります…