ライターは真夜中に目を覚ます。

ライターで一本立ち日記。猫飼ってます。バンドやってます。たまに高校生男子のお母さんやります。

フリーランスの健康管理・大腸ポリープを採ったら…

会社などで人間ドッグを受ける機会もなくなるので、フリーランスでは健康管理が大事。仕事を辞めてしばらくしてから生じた「下血」と大腸ポリープ切除の顛末を書きます。

実感したのはおかしいと思ったら、すぐ病院へ!です。

トイレに行くたびに血が出ている

ちょっとした異変を覚えたのが2017年の11月頃。お手洗いにいったら「血」がペーパーについているのです。

最初は本当にわずかな出血だったので、たまたまかな…と思っていたらだんだん出血量が増えてくるではありませんか。

いわゆる鮮血で、これは肛門に近いところからの出血だと確信しました。しかし肛門周辺に自分では異変を感じることはありませんでした。

これはまずい、直腸かな?頭の中にはもちろん「大腸がん」という言葉が浮かびます。

取り残している大腸ポリープの存在

実は6年前に内視鏡検査で見つかったポリープがありました。大腸内視鏡をしているその場で、直腸にあったポリープ。嫌な感じの形だし、すぐ採れるということで「採っちゃいましょう!」と医師。

この場で採れるならよかったと思い「お願いします!」と答える私。

医師も看護師さんも私も「ポリープを採る」気持ちになった時あることをはっと思い出しました。

「そういえば、電気メス使うんですよね、私大腿骨に金属入っているんですけど

どこかで読みました。電気メスは体の中に電流が流れるから体内に金属があるとできないと。普通の人はほぼ入っていませんが、私の左大腿骨には実は金属がはいっているのです。

そう、10代のころのオートバイ事故で骨折してしまい、治療の際に入れた金属が今も入ったままに…

私「金属…入っています左大腿骨に」

医師・看護師「えー!」

チタンなら大丈夫といわれましたが、結構(かなり)昔のことでもしかしたら鉄かもしれない、それなので電気メスが使えないということで、ポリープの組織検査しかできなかったのです(のちに金属が入っていても電気メスが使えることがわかりました)。

そして、組織検査の結果を待つということで1週間ヤキモキしたのですが

「良性ですよ!」といわれ「なんだーー良性なら大丈夫だ!」と思いそのまま放置しました。

「紹介状を書くから、絶対にとってね」と医師が言ったのに放置したのです。良性ならきっと大丈夫…と。「いやな形をしているポリープ」といっていたのに。

今回出血してすぐに思ったのはもちろんそのポリープのこと。もしかしたらそのポリープから出血しているのかもしれない…そう思った瞬間心臓がどくっとしたのを覚えています。

がん?違う、と思い込みたい

でもいつもお腹の弱いタイプで、しょっちゅうゴロゴロしているので炎症を起こしやすくて出血したんだきっとと思いこもうとしました。いや待てよーこれは痔かもしれないと。

気付くとネットで「便 ポリープ 出血」で調べ、「便 出血 大腸がん」で調べ「がんではない」事例を探していました。自分にとって都合のよい記事を見つけてはほっとしますが、そのあとすぐに不安に襲われます。

きっと違う、そんなわけがない。

ですが頭の中には「大腸がん」の文字が浮かんだまま消えませんでした。これががんだったら、治療するしかないけれど、ようやく順調に進みかけているいろいろなことを中断しなくてはなりません。

何より高校生になっているとはいえ息子のことが心配です。

がんで兄をなくしている私にとって、がんという病名は身近でそして恐怖でしかないのです。

いてもたってもいられず診察を受けにいく

そしてその日の夜。

トイレに行って、やはり血が出ているのを見て(しかも量が増えてきている)、やはりこれは普通じゃない!と急いで病院を検索。

ちょっと院長先生が怖そうにみえたのですが、大腸肛門科専門病院どうやら何となく良さそうな病院を発見。急いで午前中にでかけました。

病院は思ったよりかなり大きく、30人は座れるソファが並んでいますがすべていっぱい。

絶えず入院患者さんと思しき人が、大きなカバンを持って受付に来るし「世の中こんなに大腸と肛門で病院にかかる人がいるんだ」とちょっとホッとしたものです。

大腸内視鏡検査の予約を取る

ようやく呼ばれ、どことなく強面の院長先生の前へ。鮮血が出ることと、採っていないポリープの話をしました。

「鮮血はほとんどね、痔です!」

「はいみましょう!そこに横になってね、お尻をね!出して!」

考える暇もなく、てきぱきと診察され

「痔だね!切れてるよ」

そういわれて、肩の力が抜けました。続いて少なくともポリープからの出血ではない、といわれました。

「でもね、ポリープはとろう。すぐに予約取って帰ってね」

そして強面先生はにっこり笑って言いました。

「金属入ってたって関係ない、ちゃんと取れるから」

その後検査の説明を看護師さんに受けるため、別の部屋に。3日前から消化にいいものしか食べられないうえ、ポリープをとったら最長10日場合によっては2週間、ずっと消化にいいものを食べ続け、旅行もダメ、運動もダメとのこと。

絶対ポリープを摂ることはわかっているので、約半月ひたすら消化にいいものを食べるということになります。旅行も運動もしないけれど、7キロのキーボード担いでバンドリハは無理だなあと思いました。

2リットル近い、スポーツドリンク味の下剤を飲むこととひたすらトイレに行かなけらればならないというのが何より憂うつでしたが、なんとか12月中にすっきりしたい思いでいっぱいでした。

内視鏡検査の予約をしたらほんの少し気が楽になり、大量の痔の薬をもらって帰ったのでした。

ヤキモキせずにさっさと予約を取ればよかったんだと、心配していた時間が今さらもったいなく、こういう時は行動をすぐ起こすことに限ると実感しました。

次回、内視鏡検査のことをまた詳しく書きます。