ライターは真夜中に目を覚ます。

ライターで一本立ち日記。猫飼ってます。バンドやってます。たまに高校生男子のお母さんやります。

フリーランスの健康管理・大腸ポリープをとったら…2

大腸ポリープを採るには準備が必要です。カメラをいれ、電気メスでポリープを採るので、大腸の中をきれいにしておく必要があります。つまり、

下剤をひたすら飲む…

3日前から消化のいいものを食べ、寝る前に下剤を飲む。そう説明を受けて一度やっているから大丈夫と思いましたがやっぱり大変でした。

消化のいいものを食べ続けるのも意外と面倒です。おかゆやトースト、うどんなどがほとんどです。納豆は繊維が多いのでダメですが、お豆腐ならOKという感じ。

前日は絶食して、夕方から1800mlの下剤を何回かに分けて飲む。お腹の中のものを出すまでに結構時間がかかるのです。

このパックにお水を1800mlの線まで入れ、下剤2本をさらに追加しよく振ります。
200mlくらいずつ分けて飲みます。

水を入れるとこんな感じに。味はスポーツドリンクそっくりです。
飲み始めてしばらくすると、トイレに行くようになりますがお腹は痛くありません。飲んではトイレ、飲んではトイレで落ち着いて過ごせなかったです。
トイレに行った時間や、「出たものの形状」も、書いて病院に提出しなくてはいけないので、結構忙しいです。

脱水しがちなので、おみず+耳かき程度の塩もなめるように指示がでました。そして本当にお尻が痛いのです…。なによりこれが辛かったです。もう勘弁して!と思うのに、下剤の効果抜群で、結局夜中の2時くらいまでトイレに起きていました。

検査当日は血圧が急上昇

当日は検査前に問診があります。ここで記録しておいた「トイレに行った時間や出たものの形状」を提出します。あとは「お腹痛くないですか?」とか「気分悪くないですか?」などの確認です。

続いて検査室に入ったのですが、思ったよりかなり大がかりで腕には血圧を測る機械が取り付けられ、点滴も始まりました。「すごいな」そう思ったとたん、ピンポンピンポン鳴り始めました。

血圧の機械が「高すぎる」と警告を出しているのです。それを聞いて、あせりまた上がる血圧。首を起こして機械を見てみたら上が160とかびっくりするような数字(普段は120くらい)。

「どうしよう、血圧が下がらない」と心配する私に、看護士さんは「こんな状態で平然としている人なんていないでしょ、だから心配しなくて大丈夫」と言ってくれて本当にほっとしました。

安定剤が点滴に入っているせいで、大変な状況なのにハイテンションになって、さらにやたらとおしゃべりになり看護士さんに話しかけまくってしまいました…

カメラを入れると結構痛い

そんな中、先生が颯爽と登場、キビキビとした若い女医さんでした。看護士さんから「足に金属入っているから電気メスできないって前に言われたそうですよ」と報告を受けると

「なんで?なんて病院?そんなわけないのに!」と憤慨しながら
「はーいじゃあ見ていきましょうね!」とカメラを入れていきました。

腸が曲がるあたりにくると、お腹が痛い!しかもガスを入れながらなので、それもあるのかお腹も張る感じ。

「あのね、おならしたくなったら遠慮なくだして!」といわれ、もう恥ずかしいとか言ってられない状況なんだ…と実感。

1cmを超えるポリープを発見。

S字結腸付近に、ポリープを発見。赤々としたポリープはゆうに1cmを超え、丸いキノコのようににょきっと生えていました。

先生が見るなり「ちょっと癌になってるかもね!でもとっちゃえば大丈夫」と言いながら写真を撮りました。

その後鮮やかな手つきでポリープにわっかになった電気メスをかけました。そして先生の「ハイ!」の合図でポリープを採る瞬間、看護士さんが背中に電気を逃がす機械を当てたのです。つまり電気を機械で逃がすから、足に金属が入っていても、電気メスを使っても問題ないということだったのです。

採ったポリープは、これまた器用に先生が取り出し「これは検査に出すから」と見せてくれました。赤く見えたポリープは、赤黒く、見た目からしていかにも「嫌な感じ」。それでもあまりショックを感じなかったのは、気分を楽にするという薬のせいだったのかもしれません。

回復室というベッドが並んだ部屋に案内され、1時間ほど眠ることができました。考えてみればあまり寝られなかった昨日の夜。ポリープを採った安堵と疲れでうとうとできると思ったら、お腹が張って苦しくて全く眠れないのでした。

検査結果がでるまでひたすら消化にいいものを見つけては食べる。
これは手術だから、1日入院なんですからね、と何度も言われ、さらに「とにかく食べ物に気を付ける、暴れない、走らない、お酒を飲まない」と念を押されました。

さすがに暴れることはないけれど、消化にいいものを食べ続けるのは結構辛そうだなとクリスマスやお正月ムードに湧く街をとぼとぼと歩き帰ったのでした。