ライターは真夜中に目を覚ます。

ライターで一本立ち日記。猫飼ってます。バンドやってます。たまに高校生男子のお母さんやります。

ペットといると心がほっとするのは「オキシトシン」の働き

デグーと暮らすライフスタイル様

オキシトシンの効果とは?ペットとの触れ合いで増える「幸せホルモン」について書かせていただきました。
www.degu-lifestyle.com

 

「人と犬が視線を交わすことで、双方にオキシトシンが分泌される」ことを研究し
論文を執筆されたのは麻布大学の菊水教授です。
この論文はScience誌に掲載され話題を呼びました。こちら母校、麻布大学のサイトです。

www.azabu-u.ac.jp

幸い、昨年の菊水先生の講演を聴く機会がありました。オキシトシンに興味をもったのもこの講演がきっかけです。
実際実験しているビデオを見ながらのお話はわかりやすく、本当に興味深いものでした。

特に、3月11日の震災で避難をする際、家に置いていかざるを得なかった犬たちに飼い主さんたちが再会する映像は、こみ上げてくるものを抑えるのが大変でした。

限られた時間のなかで、飼い主さんと犬が大喜びで再会します。そしてお腹が空いている犬たちにフードを食べさせます。


夢中になって食べている犬たち…食べているうちに飼い主さんたちはもう時間がなくなり、そっとバスに乗って立ち去ります。

 

しかし犬は気づいてバスを追いかけてきます、必死になって走ります。お腹ペコペコで本当はフードを食べたいはずなのに、それよりも飼い主さんのそばにいることの方が犬にとっては重要なのです。

その時の映像が目に焼き付いて離れません。飼い主さんたちはどんなにつらかったでしょうか。人と犬の絆について本当に考えさせられました。

 

そして「犬に白目がある」といわれて初めて「そういえばそうだった」と気づきました。

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在りし日のクッキー



そして4年前に虹の橋に行ってしまった私の犬クッキーも、散歩しながらこちらをちらちら振り向いていた!と思い出しました。

思い起こせばその顔はまるで「散歩たのしいよね!」と言っているようであり、「もうちょっと歩きたいなあ」と言っているようでもありました。

申し訳なさそうに、上目遣いでこちらをみるときもありました。
たいてい近くには無残に引き裂かれたクッションがあったり、食卓のトーストがなぜかなくなっていたりしていました。悪いことしちゃったとわかっていたのですよね。

もっと早く気づいていれば、もっと早く知っていれば、クッキーとの暮らしもまた違ったものになっていたかもしれません。

クッキーをたまに実家に連れて行っていたのですが、けんかっ早い両親が口論を始めるとすぐに立ち上がり、父と母それぞれの顔を見ながら一生懸命前足でタッチしていたのを思い出します。やめましょうよって言っていたんだろうなあ。

その姿にみんなが笑ってしまうので、けんかは終わり。犬ってすごいなと思います。
ちなみにクッキーは子供を私が叱り始めるときは、すっ飛んで逃げて行っていたのですが…何かとばっちりが来るとでも持ったのでしょうか。

今は猫を2匹飼っています。疲れた時に寄り添ってくれる(気がします)。この子たちと過ごす時間を大切にしようと思います。

ちなみに菊水先生は、人だけではなく動物も気持ちいいと思っていることがオキシトシンの分泌には大切とおっしゃっていました。
お互いが気持ちいい、ほっとすると思うことが大切なのですね。


 

 

数を数えるのが苦手だった

唐突ですが、昔から数を数えるのが苦手なんです…!

昔というのは小学校くらいでしょうか。算数や数学は得意ではないけれど
なんとか生きてこれました。

 

数えるのが苦手であることを、実感したのが図書館での仕事。
図書館の仕事では図書の数の「正確さ」が問われます。

雑誌担当だったので、その日に入った雑誌を数えるとたかが20冊程度なのに

19冊!

再確認

20冊!???

再々確認

19冊!いや20冊?

という訳の分からないことになってしまっていました。

 

また雑誌は年に2回ほど、製本に出すのですが、その数が500タイトルを超えることもあります。製本は雑誌を1年分や半年分などにまとめて1冊の本にする作業です。学術雑誌などは製本することで、貸出も可能になるというわけです。

1タイトルあたり、一般的には1年分の12冊ほどあります。
隔週出版だと24冊とか付録など付くともっと増えたりします。

学部ごとに購入する雑誌が異なるので学部ごとに分け、和雑誌洋雑誌にさらに分けるという作業をします。

500×12としても結構な数に思えますが、図書館の製本数としては少ない方だと思います。でも私にはめまいがするような数でした。

 

日頃使っていない図書館の作業棚に、タイトルごとに太目の輪ゴムでくくった雑誌を並べます。単に並べるのではなく、図書館用ソフトで作った製本リスト毎に並べる、と。
最後、冊数とタイトル数を確認して製本屋さんに出します。
それで終わりではなく、製本されて戻ってきたらそれをかぞえてデータを入力して…

この1連の作業になんど「数える」という作業がでてくるでしょうか。思い出すだけで
ぞっとします…ああ向いていなかったのです。

10冊ごとに付箋を付ける、棚ごとに数えた数を書いて付箋を貼るという方法を
途中で編み出し、なんとかクリアすることができました。
数えるたびに数が違うって、頭おかしいのかな…と脇に汗びっしょり

今は仕事柄文字数を数えますが、パソコンが数えてくれるので本当にありがたいです。

お米炊く時に今何合いれたっけ?てたまにやってしまいます。

「デグーと暮らすライフスタイル」様の記事「ペットの終末期」について書かせていただきました

ペットの終末期の記事を書きました

デグーと暮らすライフスタイル様で

「ペットの介護からお別れまで。知っておきたい終末期ケア 」

https://www.degu-lifestyle.com/entry/pet-terminal-care

という記事を書かせていただきました。

 

ペットを看取ることは、飼い主さんにとって本当につらいことです。

私自身、後悔と無念が入り混じる何とも言えない感情が沸き上がることがありました。今まで飼っていた犬や猫、セキセイインコ、モルモットの顔やしぐさが心に浮かんでは涙していました。

 

しかし獣医さんとの勉強会でペットの終末期のことを伺い、後悔と無念は感じる必要がないということがわかったのです。

 

「ペットが亡くなる前に呼吸が荒くなったりけいれんしたりすることは、

痛いわけでも苦しんでいるわけでもないこと」

これを先生に聞いて、心底ほっとしたのです。

高齢猫を冷静に看取ることができた

そんな勉強をした直後、思いがけない形で猫ななちゃんを看取ることになったのです。
実家の20歳を超える猫が、もうすぐ天に召されるという日、仕事が休めなかった
姉に代わって私が看取りました。

1晩中そばに付き添い、眠れないまま朝を迎えました。

今まで眠っていたななちゃんが首を上げ
大きな声で「にゃあにゃあ!!」と鳴いたかと思うと
そのまままたばったり倒れ、荒い呼吸とけいれんが始まり、
声にならないようなうめき声をだしたあと
そのまま息を引き取りました。

獣医さんから聞いていなければ、おそらくパニックになっていたはずです。
かかりつけに電話していたかもしれません。

しかし私は落ち着いて「ななちゃん、ありがとう」「大好きだよ」と
声をかけながら看取ることができたのです。

 

今までの後悔がすこしずつ消えた

動物に関することを学ぶ大学に行っていたのこともあり、
動物の最期はたくさん見てきたつもりです。

しかし自分が飼っているペットが寿命や病気で亡くなることについては、
冷静になることができていなかったのです。

「もっと早く病院に行けばよかった」「あのときもっとやさしくすればよかった」という思いがどこかにいつもありました。

特に17年間も長生きした愛犬クッキーは、最期の1年必死で介護をしたにもかかわらず最期をちゃんと看取ることができませんでした。

クッキーが寝ていると思って、私が離れて用事をしていた間に息を引き取っていました。
もしかしたら最期なにか声を出していたかもしれない、
こちらを見ようとしたかもしれないのに、肝心のときにいなかったという後悔。
1匹で死なせてしまったという後悔。

そして悲しみでいっぱいのはずの心の中に、ふと湧いてきた「介護から解放されてほっとする気持ち」。
打ち消そうとしても「ほっとした」という思いが出てきて、そんな自分がいやになってしまったこともありました。

しかしクッキーは幸せだった、だって私も幸せだったから。そしていつも大好きだったし今も大好きだから。

「眠るように逝ったんだから全く苦しくなかったんだ」
やっとそう思えるようになりました。

そして
「介護は大変だから、ほっとしたっていいんだ」と自分が許せるようになったのです。



後悔している辛い人たち、これからペットを看取る人たちに伝えたい

きっと後悔している人、今も引きずっている人はたくさんいるはず。

そんな方たちにも大丈夫なんだと気づいてもらいたい、ペットたちはみんな幸せだったと。

そしてこれからペットを看取るかもしれない方たちにも、大丈夫だから温かい言葉をかけてあげてください、そんな思いで記事をまとめました。

様々な事情で、ペットとお別れしなくてはいけないときがあります。
どんな状況でも、ペットへの愛情はペットにちゃんと伝わっている、そう思います。

ななちゃんが亡くなった後、終末期のことを教えてくださった獣医さんが
はがきをくださいました。

 

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獣医さん手書きのイラストです。

天国に行ってもずっといつまでも大好きだよ、この思いを胸に今日も、そしてこれからもがんばります。

 

 

 

「デグーと暮らすライフスタイル」のライターとして

デグーと暮らすライフスタイルで執筆しています
 

www.degu-lifestyle.com

デグーと暮らすライフスタイル」はデグーの飼い方はもちろん、一緒に暮らすことの楽しさ、そして大変なことも伝えてくれる、大変コンテンツが充実したブログです。
4コマもとってもかわいいです!

こちらでライターとして書かせていただいております!
デグーのことだけでなく、殺処分や動物愛護などさまざまな方向から、動物たちと人との関係や生活についてお伝えしていきます。

フリーランスの健康管理・大腸ポリープをとったら…3

大腸ポリープの切除は手術です。病院によっては入院するところもあるくらいで、日帰りだからと侮ってはいけません。クリップで止めるので、MRIも2ヶ月間はとることができません。1週間は旅行もいけませんし、スポーツも禁止です。

消化に良い食事を「10日間」ひたすら食べる

というわけで、なるべく静かに過ごすことになります。食べものは、素うどん(繊維質のものは消化に悪いので入れない)、トースト、コンソメスープなど。その時食べた黒糖パンがなぜか大変おいしく感じられました。12月なので、温かいうどんとおかゆばかり食べていた気がします。

冷蔵で3パックほど入ったうどんはお手頃で、よく食べました。朝、息子がうどんを汁物代わりに食べるので息子のほうには具をいれて、自分は素うどんという「取り分け」も。

これって子供が小さいときにやっていた逆パターンだな、なんて思いながら素うどんをすすっていました。食べてOKなものに卵があったので、卵は貴重なたんぱく源として活躍してくれました。あとははんぺん。はんぺんも焼いたり、うどんに入れたりと大活躍でした。

鶏肉も蒸し鶏や胸肉がOKです。唐揚げは脂が多すぎるのでアウト。離乳食や病気の時に食べたものを考えると、わかりやすかったです。ラーメン、やきそば、ポテチ、ドーナツ、漬物、にら、たけのこなどは我慢です。もちろんお酒も我慢です!

「普通は7日間だけどあなたは大きなポリープとったから10日間消化にいいものを食べて」といわれうんざりしてくるころ、検査結果がでる1週間が過ぎていました。

検査結果を電話で聞く

病院に電話をすると、診察中であろう院長先生に電話が回されました。

「やっぱりね、ポリープの表面はガンだった。」

ああやっぱりそうでしたか、ガンでしたか。

ここで「ガンだったんですね!ガーン」と言いたい気持ちを押さえ、引き続き先生の話を聞きました

「でもしっかり採ってから大丈夫、腸の粘膜には癌はいっていない、進行度でいうとステージゼロただし3か月後にもう一度大腸内視鏡をして、切除したあとを検査する必要がある」と。

普通なら、ああよかったガンだったけど大丈夫だったと思うものなのに、なぜかおかしな不安が、むくむくと沸き上がり、いてもたってもいられなくなりもっと話を聞きたくて病院にいってしまったのです。

 

おそらくガンという病名はインパクトが強すぎるのと、「再検査をする」ということがなぜか引っかかってしまったのでしょう。

 

病院に行くと先生はイヤな顔ひとつせず、再度説明してくれました。電話の内容とほぼ同じなのに、面と向かって話すと安心するのが不思議でした。

 

ポリープの絵を描きながら、「ほんの少し、ポリープの先のほんの少しがガンになっていた」「しかしきれいに切除したから何ら問題はない」「とった後をチェックするために、3ヶ月後もう一度見せて」という話を聞いているうちに助かった、ぎりぎり助かった、とじわじわと実感がわいてきました。

 

あのまま放置ていたら、何年かあときっと体調不良になり気づいたときにはガンは大腸粘膜に来ていたでしょう。

3か月後の検査では何事もなく、切除した後もわからないくらいになっていました。「次に来るのは3年後でいいよ」年後忘れずに検査を受けよう、と心に誓いました

生命保険に入っておくとお得

大腸ポリープ切除は手術です。そのためほとんどの場合生命保険がおります。

生協の月々2千円の生命保険でしたが、28,000円の手術料がまかなえたうえ、診断書代もカバーしてくれたので助かりました。お金のやりくりに大変なフリーランスは生協などの掛け金が安い保険でも入っておくといいと思います。

大腸内視鏡を受けて学んだコツ

何度か大腸内視鏡検査をうけ、いくつか学んだことがあります。ご参考にしてください!

大量の下剤を飲む際は、体を動かす!

階段上ったり、立ち上がって腰を左右に振ったりすると、下剤が効きやすく早く出ていってくれます!どっかり座っているとなかなか出てくれません。出ないと寝不足になったり、検査の直前までトイレに行く羽目になります。

3日前でなく、5日くらい前から食事は控えめが〇

ちょっと前から、消化にいいものを食べ、食事量を控えめにすると下剤を飲んだ後楽です。食べている量が少なく、繊維が少ないとすぐに便がきれいになります。2回目の検査前、うっかりナッツを食べてしまいちょっと苦労しました。

大腸内視鏡検査は恥ずかしがると、回復が遅れる

検査中はお腹がはります。先生や看護士さんはどんどんガスをだして!といいますがなかなかこれは恥ずかしいもの。1回目は相当遠慮したせいかお腹のハリがなかなかおさまりませんでした。

2回目の検査では、開き直って心の赴くまま、体の赴くままにしたら元気になるのも早かったです!

身体が資本!

体調が変だなと思っても、つい無理をしたり検査に行かなかったりということはやりがちです。何事もなければそれでいいし、悪いところが見つかったらどう治療していくか対策が立てられます。それは早ければ早いほど、対策も立てやすいもの。

当たり前のようでいて、ネットで検索をして時間が過ぎたりしがちです。ネットで検索するときは「大丈夫」の根拠を探しがちです。でも一番手っ取り早いのは病院で診てもらうこと!これにつきます。

フリーランスの健康管理・大腸ポリープをとったら…2

大腸ポリープを採るには準備が必要です。カメラをいれ、電気メスでポリープを採るので、大腸の中をきれいにしておく必要があります。つまり、

下剤をひたすら飲む…

3日前から消化のいいものを食べ、寝る前に下剤を飲む。そう説明を受けて一度やっているから大丈夫と思いましたがやっぱり大変でした。

消化のいいものを食べ続けるのも意外と面倒です。おかゆやトースト、うどんなどがほとんどです。納豆は繊維が多いのでダメですが、お豆腐ならOKという感じ。

前日は絶食して、夕方から1800mlの下剤を何回かに分けて飲む。お腹の中のものを出すまでに結構時間がかかるのです。

このパックにお水を1800mlの線まで入れ、下剤2本をさらに追加しよく振ります。
200mlくらいずつ分けて飲みます。

水を入れるとこんな感じに。味はスポーツドリンクそっくりです。
飲み始めてしばらくすると、トイレに行くようになりますがお腹は痛くありません。飲んではトイレ、飲んではトイレで落ち着いて過ごせなかったです。
トイレに行った時間や、「出たものの形状」も、書いて病院に提出しなくてはいけないので、結構忙しいです。

脱水しがちなので、おみず+耳かき程度の塩もなめるように指示がでました。そして本当にお尻が痛いのです…。なによりこれが辛かったです。もう勘弁して!と思うのに、下剤の効果抜群で、結局夜中の2時くらいまでトイレに起きていました。

検査当日は血圧が急上昇

当日は検査前に問診があります。ここで記録しておいた「トイレに行った時間や出たものの形状」を提出します。あとは「お腹痛くないですか?」とか「気分悪くないですか?」などの確認です。

続いて検査室に入ったのですが、思ったよりかなり大がかりで腕には血圧を測る機械が取り付けられ、点滴も始まりました。「すごいな」そう思ったとたん、ピンポンピンポン鳴り始めました。

血圧の機械が「高すぎる」と警告を出しているのです。それを聞いて、あせりまた上がる血圧。首を起こして機械を見てみたら上が160とかびっくりするような数字(普段は120くらい)。

「どうしよう、血圧が下がらない」と心配する私に、看護士さんは「こんな状態で平然としている人なんていないでしょ、だから心配しなくて大丈夫」と言ってくれて本当にほっとしました。

安定剤が点滴に入っているせいで、大変な状況なのにハイテンションになって、さらにやたらとおしゃべりになり看護士さんに話しかけまくってしまいました…

カメラを入れると結構痛い

そんな中、先生が颯爽と登場、キビキビとした若い女医さんでした。看護士さんから「足に金属入っているから電気メスできないって前に言われたそうですよ」と報告を受けると

「なんで?なんて病院?そんなわけないのに!」と憤慨しながら
「はーいじゃあ見ていきましょうね!」とカメラを入れていきました。

腸が曲がるあたりにくると、お腹が痛い!しかもガスを入れながらなので、それもあるのかお腹も張る感じ。

「あのね、おならしたくなったら遠慮なくだして!」といわれ、もう恥ずかしいとか言ってられない状況なんだ…と実感。

1cmを超えるポリープを発見。

S字結腸付近に、ポリープを発見。赤々としたポリープはゆうに1cmを超え、丸いキノコのようににょきっと生えていました。

先生が見るなり「ちょっと癌になってるかもね!でもとっちゃえば大丈夫」と言いながら写真を撮りました。

その後鮮やかな手つきでポリープにわっかになった電気メスをかけました。そして先生の「ハイ!」の合図でポリープを採る瞬間、看護士さんが背中に電気を逃がす機械を当てたのです。つまり電気を機械で逃がすから、足に金属が入っていても、電気メスを使っても問題ないということだったのです。

採ったポリープは、これまた器用に先生が取り出し「これは検査に出すから」と見せてくれました。赤く見えたポリープは、赤黒く、見た目からしていかにも「嫌な感じ」。それでもあまりショックを感じなかったのは、気分を楽にするという薬のせいだったのかもしれません。

回復室というベッドが並んだ部屋に案内され、1時間ほど眠ることができました。考えてみればあまり寝られなかった昨日の夜。ポリープを採った安堵と疲れでうとうとできると思ったら、お腹が張って苦しくて全く眠れないのでした。

検査結果がでるまでひたすら消化にいいものを見つけては食べる。
これは手術だから、1日入院なんですからね、と何度も言われ、さらに「とにかく食べ物に気を付ける、暴れない、走らない、お酒を飲まない」と念を押されました。

さすがに暴れることはないけれど、消化にいいものを食べ続けるのは結構辛そうだなとクリスマスやお正月ムードに湧く街をとぼとぼと歩き帰ったのでした。

フリーランスの健康管理・大腸ポリープを採ったら…

会社などで人間ドッグを受ける機会もなくなるので、フリーランスでは健康管理が大事。仕事を辞めてしばらくしてから生じた「下血」と大腸ポリープ切除の顛末を書きます。

実感したのはおかしいと思ったら、すぐ病院へ!です。

トイレに行くたびに血が出ている

ちょっとした異変を覚えたのが2017年の11月頃。お手洗いにいったら「血」がペーパーについているのです。

最初は本当にわずかな出血だったので、たまたまかな…と思っていたらだんだん出血量が増えてくるではありませんか。

いわゆる鮮血で、これは肛門に近いところからの出血だと確信しました。しかし肛門周辺に自分では異変を感じることはありませんでした。

これはまずい、直腸かな?頭の中にはもちろん「大腸がん」という言葉が浮かびます。

取り残している大腸ポリープの存在

実は6年前に内視鏡検査で見つかったポリープがありました。大腸内視鏡をしているその場で、直腸にあったポリープ。嫌な感じの形だし、すぐ採れるということで「採っちゃいましょう!」と医師。

この場で採れるならよかったと思い「お願いします!」と答える私。

医師も看護師さんも私も「ポリープを採る」気持ちになった時あることをはっと思い出しました。

「そういえば、電気メス使うんですよね、私大腿骨に金属入っているんですけど

どこかで読みました。電気メスは体の中に電流が流れるから体内に金属があるとできないと。普通の人はほぼ入っていませんが、私の左大腿骨には実は金属がはいっているのです。

そう、10代のころのオートバイ事故で骨折してしまい、治療の際に入れた金属が今も入ったままに…

私「金属…入っています左大腿骨に」

医師・看護師「えー!」

チタンなら大丈夫といわれましたが、結構(かなり)昔のことでもしかしたら鉄かもしれない、それなので電気メスが使えないということで、ポリープの組織検査しかできなかったのです(のちに金属が入っていても電気メスが使えることがわかりました)。

そして、組織検査の結果を待つということで1週間ヤキモキしたのですが

「良性ですよ!」といわれ「なんだーー良性なら大丈夫だ!」と思いそのまま放置しました。

「紹介状を書くから、絶対にとってね」と医師が言ったのに放置したのです。良性ならきっと大丈夫…と。「いやな形をしているポリープ」といっていたのに。

今回出血してすぐに思ったのはもちろんそのポリープのこと。もしかしたらそのポリープから出血しているのかもしれない…そう思った瞬間心臓がどくっとしたのを覚えています。

がん?違う、と思い込みたい

でもいつもお腹の弱いタイプで、しょっちゅうゴロゴロしているので炎症を起こしやすくて出血したんだきっとと思いこもうとしました。いや待てよーこれは痔かもしれないと。

気付くとネットで「便 ポリープ 出血」で調べ、「便 出血 大腸がん」で調べ「がんではない」事例を探していました。自分にとって都合のよい記事を見つけてはほっとしますが、そのあとすぐに不安に襲われます。

きっと違う、そんなわけがない。

ですが頭の中には「大腸がん」の文字が浮かんだまま消えませんでした。これががんだったら、治療するしかないけれど、ようやく順調に進みかけているいろいろなことを中断しなくてはなりません。

何より高校生になっているとはいえ息子のことが心配です。

がんで兄をなくしている私にとって、がんという病名は身近でそして恐怖でしかないのです。

いてもたってもいられず診察を受けにいく

そしてその日の夜。

トイレに行って、やはり血が出ているのを見て(しかも量が増えてきている)、やはりこれは普通じゃない!と急いで病院を検索。

ちょっと院長先生が怖そうにみえたのですが、大腸肛門科専門病院どうやら何となく良さそうな病院を発見。急いで午前中にでかけました。

病院は思ったよりかなり大きく、30人は座れるソファが並んでいますがすべていっぱい。

絶えず入院患者さんと思しき人が、大きなカバンを持って受付に来るし「世の中こんなに大腸と肛門で病院にかかる人がいるんだ」とちょっとホッとしたものです。

大腸内視鏡検査の予約を取る

ようやく呼ばれ、どことなく強面の院長先生の前へ。鮮血が出ることと、採っていないポリープの話をしました。

「鮮血はほとんどね、痔です!」

「はいみましょう!そこに横になってね、お尻をね!出して!」

考える暇もなく、てきぱきと診察され

「痔だね!切れてるよ」

そういわれて、肩の力が抜けました。続いて少なくともポリープからの出血ではない、といわれました。

「でもね、ポリープはとろう。すぐに予約取って帰ってね」

そして強面先生はにっこり笑って言いました。

「金属入ってたって関係ない、ちゃんと取れるから」

その後検査の説明を看護師さんに受けるため、別の部屋に。3日前から消化にいいものしか食べられないうえ、ポリープをとったら最長10日場合によっては2週間、ずっと消化にいいものを食べ続け、旅行もダメ、運動もダメとのこと。

絶対ポリープを摂ることはわかっているので、約半月ひたすら消化にいいものを食べるということになります。旅行も運動もしないけれど、7キロのキーボード担いでバンドリハは無理だなあと思いました。

2リットル近い、スポーツドリンク味の下剤を飲むこととひたすらトイレに行かなけらればならないというのが何より憂うつでしたが、なんとか12月中にすっきりしたい思いでいっぱいでした。

内視鏡検査の予約をしたらほんの少し気が楽になり、大量の痔の薬をもらって帰ったのでした。

ヤキモキせずにさっさと予約を取ればよかったんだと、心配していた時間が今さらもったいなく、こういう時は行動をすぐ起こすことに限ると実感しました。

次回、内視鏡検査のことをまた詳しく書きます。