ライターは真夜中に目を覚ます。

ライターで一本立ち日記。猫飼ってます。バンドやってます。たまに高校生男子のお母さんやります。

「デグーと暮らすライフスタイル」様の記事「ペットの終末期」について書かせていただきました

ペットの終末期の記事を書きました

デグーと暮らすライフスタイル様で

「ペットの介護からお別れまで。知っておきたい終末期ケア 」

https://www.degu-lifestyle.com/entry/pet-terminal-care

という記事を書かせていただきました。

 

ペットを看取ることは、飼い主さんにとって本当につらいことです。

私自身、後悔と無念が入り混じる何とも言えない感情が沸き上がることがありました。今まで飼っていた犬や猫、セキセイインコ、モルモットの顔やしぐさが心に浮かんでは涙していました。

 

しかし獣医さんとの勉強会でペットの終末期のことを伺い、後悔と無念は感じる必要がないということがわかったのです。

 

「ペットが亡くなる前に呼吸が荒くなったりけいれんしたりすることは、

痛いわけでも苦しんでいるわけでもないこと」

これを先生に聞いて、心底ほっとしたのです。

高齢猫を冷静に看取ることができた

そんな勉強をした直後、思いがけない形で猫ななちゃんを看取ることになったのです。
実家の20歳を超える猫が、もうすぐ天に召されるという日、仕事が休めなかった
姉に代わって私が看取りました。

1晩中そばに付き添い、眠れないまま朝を迎えました。

今まで眠っていたななちゃんが首を上げ
大きな声で「にゃあにゃあ!!」と鳴いたかと思うと
そのまままたばったり倒れ、荒い呼吸とけいれんが始まり、
声にならないようなうめき声をだしたあと
そのまま息を引き取りました。

獣医さんから聞いていなければ、おそらくパニックになっていたはずです。
かかりつけに電話していたかもしれません。

しかし私は落ち着いて「ななちゃん、ありがとう」「大好きだよ」と
声をかけながら看取ることができたのです。

 

今までの後悔がすこしずつ消えた

動物に関することを学ぶ大学に行っていたのこともあり、
動物の最期はたくさん見てきたつもりです。

しかし自分が飼っているペットが寿命や病気で亡くなることについては、
冷静になることができていなかったのです。

「もっと早く病院に行けばよかった」「あのときもっとやさしくすればよかった」という思いがどこかにいつもありました。

特に17年間も長生きした愛犬クッキーは、最期の1年必死で介護をしたにもかかわらず最期をちゃんと看取ることができませんでした。

クッキーが寝ていると思って、私が離れて用事をしていた間に息を引き取っていました。
もしかしたら最期なにか声を出していたかもしれない、
こちらを見ようとしたかもしれないのに、肝心のときにいなかったという後悔。
1匹で死なせてしまったという後悔。

そして悲しみでいっぱいのはずの心の中に、ふと湧いてきた「介護から解放されてほっとする気持ち」。
打ち消そうとしても「ほっとした」という思いが出てきて、そんな自分がいやになってしまったこともありました。

しかしクッキーは幸せだった、だって私も幸せだったから。そしていつも大好きだったし今も大好きだから。

「眠るように逝ったんだから全く苦しくなかったんだ」
やっとそう思えるようになりました。

そして
「介護は大変だから、ほっとしたっていいんだ」と自分が許せるようになったのです。



後悔している辛い人たち、これからペットを看取る人たちに伝えたい

きっと後悔している人、今も引きずっている人はたくさんいるはず。

そんな方たちにも大丈夫なんだと気づいてもらいたい、ペットたちはみんな幸せだったと。

そしてこれからペットを看取るかもしれない方たちにも、大丈夫だから温かい言葉をかけてあげてください、そんな思いで記事をまとめました。

様々な事情で、ペットとお別れしなくてはいけないときがあります。
どんな状況でも、ペットへの愛情はペットにちゃんと伝わっている、そう思います。

ななちゃんが亡くなった後、終末期のことを教えてくださった獣医さんが
はがきをくださいました。

 

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獣医さん手書きのイラストです。

天国に行ってもずっといつまでも大好きだよ、この思いを胸に今日も、そしてこれからもがんばります。