フリーランスの健康管理・大腸ポリープをとったら…3
大腸ポリープの切除は手術です。病院によっては入院するところもあるくらいで、日帰りだからと侮ってはいけません。クリップで止めるので、MRIも2ヶ月間はとることができません。1週間は旅行もいけませんし、スポーツも禁止です。
消化に良い食事を「10日間」ひたすら食べる
というわけで、なるべく静かに過ごすことになります。食べものは、素うどん(繊維質のものは消化に悪いので入れない)、トースト、コンソメスープなど。その時食べた黒糖パンがなぜか大変おいしく感じられました。12月なので、温かいうどんとおかゆばかり食べていた気がします。
冷蔵で3パックほど入ったうどんはお手頃で、よく食べました。朝、息子がうどんを汁物代わりに食べるので息子のほうには具をいれて、自分は素うどんという「取り分け」も。
これって子供が小さいときにやっていた逆パターンだな、なんて思いながら素うどんをすすっていました。食べてOKなものに卵があったので、卵は貴重なたんぱく源として活躍してくれました。あとははんぺん。はんぺんも焼いたり、うどんに入れたりと大活躍でした。
鶏肉も蒸し鶏や胸肉がOKです。唐揚げは脂が多すぎるのでアウト。離乳食や病気の時に食べたものを考えると、わかりやすかったです。ラーメン、やきそば、ポテチ、ドーナツ、漬物、にら、たけのこなどは我慢です。もちろんお酒も我慢です!
「普通は7日間だけどあなたは大きなポリープとったから10日間消化にいいものを食べて」といわれうんざりしてくるころ、検査結果がでる1週間が過ぎていました。
検査結果を電話で聞く
病院に電話をすると、診察中であろう院長先生に電話が回されました。
「やっぱりね、ポリープの表面はガンだった。」
ああやっぱりそうでしたか、ガンでしたか。
ここで「ガンだったんですね!ガーン」と言いたい気持ちを押さえ、引き続き先生の話を聞きました
「でもしっかり採ってから大丈夫、腸の粘膜には癌はいっていない、進行度でいうとステージゼロ。ただし3か月後にもう一度大腸内視鏡をして、切除したあとを検査する必要がある」と。
普通なら、ああよかったガンだったけど大丈夫だったと思うものなのに、なぜかおかしな不安が、むくむくと沸き上がり、いてもたってもいられなくなりもっと話を聞きたくて病院にいってしまったのです。
おそらくガンという病名はインパクトが強すぎるのと、「再検査をする」ということがなぜか引っかかってしまったのでしょう。
病院に行くと先生はイヤな顔ひとつせず、再度説明してくれました。電話の内容とほぼ同じなのに、面と向かって話すと安心するのが不思議でした。
ポリープの絵を描きながら、「ほんの少し、ポリープの先のほんの少しがガンになっていた」「しかしきれいに切除したから何ら問題はない」「とった後をチェックするために、3ヶ月後もう一度見せて」という話を聞いているうちに助かった、ぎりぎり助かった、とじわじわと実感がわいてきました。
あのまま放置ていたら、何年かあときっと体調不良になり気づいたときにはガンは大腸粘膜に来ていたでしょう。
3か月後の検査では何事もなく、切除した後もわからないくらいになっていました。「次に来るのは3年後でいいよ」3年後忘れずに検査を受けよう、と心に誓いました。
生命保険に入っておくとお得
大腸ポリープ切除は手術です。そのためほとんどの場合生命保険がおります。
生協の月々2千円の生命保険でしたが、28,000円の手術料がまかなえたうえ、診断書代もカバーしてくれたので助かりました。お金のやりくりに大変なフリーランスは生協などの掛け金が安い保険でも入っておくといいと思います。
大腸内視鏡を受けて学んだコツ
何度か大腸内視鏡検査をうけ、いくつか学んだことがあります。ご参考にしてください!
大量の下剤を飲む際は、体を動かす!
階段上ったり、立ち上がって腰を左右に振ったりすると、下剤が効きやすく早く出ていってくれます!どっかり座っているとなかなか出てくれません。出ないと寝不足になったり、検査の直前までトイレに行く羽目になります。
3日前でなく、5日くらい前から食事は控えめが〇
ちょっと前から、消化にいいものを食べ、食事量を控えめにすると下剤を飲んだ後楽です。食べている量が少なく、繊維が少ないとすぐに便がきれいになります。2回目の検査前、うっかりナッツを食べてしまいちょっと苦労しました。
大腸内視鏡検査は恥ずかしがると、回復が遅れる
検査中はお腹がはります。先生や看護士さんはどんどんガスをだして!といいますがなかなかこれは恥ずかしいもの。1回目は相当遠慮したせいかお腹のハリがなかなかおさまりませんでした。
2回目の検査では、開き直って心の赴くまま、体の赴くままにしたら元気になるのも早かったです!
身体が資本!
体調が変だなと思っても、つい無理をしたり検査に行かなかったりということはやりがちです。何事もなければそれでいいし、悪いところが見つかったらどう治療していくか対策が立てられます。それは早ければ早いほど、対策も立てやすいもの。
当たり前のようでいて、ネットで検索をして時間が過ぎたりしがちです。ネットで検索するときは「大丈夫」の根拠を探しがちです。でも一番手っ取り早いのは病院で診てもらうこと!これにつきます。